砂糖

f:id:dream3631:20151115195655j:plain老化を防ぎ、美容効果を生む砂糖の選び方


 コーヒーや紅茶に甘みを加えたいとき、あなたはどんなものを入れているだろうか?角砂糖や黒砂糖、蜂蜜など、人それぞれ好みがあるだろう。実は砂糖には多くの種類があり、ダイエットや美肌の美容効果を考える場合には、その選び方がポイントになるのだ。そこで、専門家の意見と共に、美容に良い砂糖の種類と選び方を見ていこう。

■砂糖にはこんなに種類がある! その特徴を知ろう

 砂糖といっても、白砂糖や黒糖、氷砂糖など、様々な種類がある。また、甘味料としては蜂蜜もよく使われる。それぞれどんな栄養や特徴があるのだろうか? 栄養士で美容食インストラクターの諏訪淳子さんに伺った。

「砂糖の原料は大きく二つで、北の寒い地域原産の甜菜(ビート)と南の暖かい地域原産のサトウキビがあります。砂糖の種類は、作り方により、こちらも大きく二つに分かれ、分蜜糖(ぶんみつとう)と含蜜糖(がんみつとう)があります」

◎分蜜糖(原料の液から、ショ糖の結晶を精蜜と分離させたもの)

白ざら糖→ショ糖純度99%、結晶が大きく無色透明。ゼリー、果実酒などに使われる。
中ざら糖→ショ糖純度99%、カラメルのような風味。煮もの、料理のコクなどに使われる。
グラニュー糖→ショ糖純度99%、結晶が小さく溶けやすい。洋菓子、飲料などに使われる。
上白糖→ショ糖純度97%、日本特有、しっとり。調理、製菓、飲料すべてに使われる。
三温糖ショ糖純度95%、加熱を繰り返し独特の風味。煮もの、味噌料理などに使われる。
氷砂糖→ショ糖純度99%、グラニュー糖等をさらに再結晶化。果実酒などに使われる
粉砂糖→ショ糖純度99%、グラニュー糖等を粉砕しパウダー状にしたもの。洋菓子などに使われる。

◎含蜜糖(原料の液から、分離させずにそのまま煮沸濃縮したもの)

黒砂糖→ショ糖純度75~80%、濃厚な甘みとコク、独特な風味。黒みつにして和菓子に使われる。
和三盆→→ショ糖純度97%、口どけ、淡白な甘み、香り。高級和菓子材料に使われる

◎その他の甘味

■メープルシロップ
原材料:サトウカエデの樹液
「カルシウム、カリウムマグネシウム亜鉛などのミネラルが豊富で、63種類のポリフェノール が含まれ、抗酸化物質の宝庫。さらに糖を脂肪として身体に溜めにくいため低GI食品で、他の多くの砂糖と比べるとカロリーが低く、その差は100kcal以上あるため、ダイエットに効果的です。砂糖の代用となり和食を中心にお料理に活用できます。独特の風味を生かし、スイーツやドリンク、ヨーグルトなどにもおすすめです」

■蜂蜜
原材料:花の蜜(花蜜)
「純粋蜂蜜は抗菌・抗炎症作用を持ち、昔から細菌感染症口内炎などの治療に使用されてきました。低量ですが、様々なミネラルを含みます。蜂蜜も同じく料理やお菓子作りなど幅広く使えます」

■砂糖で老化が促進する?! 砂糖の美容効果

 それぞれ美容の観点からすれば、これらの砂糖には様々な効果が見込めるといわれている。

「精製されている砂糖である、白砂糖や三温糖などは、摂り方によっては老化を促進してしまいます。また、よく北地域原産の甜菜(てんさい)糖はカラダを温め、南地域原産のさとうきびはカラダを冷やすといわれていますが、これについて科学的根拠はありません。ただ、植物はその地域の体質に合ったものが採れやすいため、そのように扱っても良いでしょう。また、甜菜糖に含まれるオリゴ糖には、ビフィズス菌を増やす作用があるため、腸の働きを活性化してくれ、肌への良い影響も期待できます」

 今、多くの人が気になっていると思われる、血糖値が急激に上昇しにくいという観点からすれば、どの砂糖を選ぶのが良いのか?

「すべて糖質なので、当然のようにGI値が高く、糖化を起こし、老化を促進します。その中であえて選ぶとすれば“黒糖”“ココナッツシュガー”“メープルシロップ”の3つは、ミネラル分が豊富でGI値も比較的低めといわれているのでおすすめです」

■美容のための砂糖の選び方

★砂糖にも種類があるって知ってた?老化を防ぎ、美容に効く砂糖の選び方

 肥満や老化を予防し、美容を意識すると、普段のドリンク作りや料理、スイーツ作りの際には、どの砂糖を使えばいいのか? 諏訪さんは美容栄養学の見地からこう語る。

「和食では、料理の調味料として砂糖はよく使用しますよね。料理の目的にもよりますが、できれば、黒糖や甜菜糖、きび砂糖を使用すると、微量でもミネラルを摂取できますし、風味も豊かになります。ドリンクにするときは、メープルシロップオリゴ糖、最近注目の希少糖などもおすすめです。また羅漢果(らかんか)などの甘味料を使われるのも良いでしょう」

■希少糖
原材料:自然界に存在量が少ない単糖。D-プシコース、D-アロースなど

「希少糖含有シロップ(希少糖含有約14%)を一日40g(大さじ3)摂取を続けると、食後の血糖値上昇を緩やかにし、内臓脂肪の蓄積を抑える効果がある研究結果があります」

■ラカントS(砂糖代替甘味料)
原材料:羅漢果(中国広西省桂林で栽培)、エリスリトール

「エリスリトールは“糖アルコール”の一種で、摂取した90%以上が代謝されずに排泄されるゼロカロリーの糖質です。血糖値やインスリン分泌にも影響を及ぼさないこと、他の糖アルコールに比べて緩下(下痢)作用が低いことなどが特徴です。

 また、抗動脈硬化作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用、食後の血糖上昇抑制作用や抗糖尿病作用が見出され、生活習慣病の予防と治療にも役立つといわれています」

●ラカントSの上手な使い方
液状ラカント→和える、かける、漬ける 冷たいもの、溶けにくいもの、色をつけたくないもの。
顆粒ラカント→焼く、煮る、煮込む 煮物など加熱するもの、コクを出したいとき。

「ラカントSは、熱に強く、加熱しても甘さはそのままなので、料理やお菓子作り、飲み物など便利に使えます。照りがほしいときは、少量のみりんをプラスしましょう。ラカントSは保水力が弱いのでふっくらした焼き菓子を作るときは、砂糖と混ぜて使うのがコツです。ベーキングパウダーを使うのもおすすめですね」

 これらを参考に、砂糖を上手に選んで、ぜひ日々の料理やお菓子作り、そして美容やダイエットに役立てよう。


実は砂糖には多くの種類があり、ダイエットや美肌のためには、その選び方がポイントになる。

 コーヒーや紅茶に甘みを加えたいとき、あなたはどんなものを入れているだろうか?角砂糖や黒砂糖、蜂蜜など、人それぞれ好みがあるだろう。実は砂糖には多くの種類があり、ダイエットや美肌の美容効果を考える場合には、その選び方がポイントになるのだ。そこで、専門家の意見と共に、美容に良い砂糖の種類と選び方を見ていこう。

■砂糖にはこんなに種類がある! その特徴を知ろう

 砂糖といっても、白砂糖や黒糖、氷砂糖など、様々な種類がある。また、甘味料としては蜂蜜もよく使われる。それぞれどんな栄養や特徴があるのだろうか? 栄養士で美容食インストラクターの諏訪淳子さんに伺った。

「砂糖の原料は大きく二つで、北の寒い地域原産の甜菜(ビート)と南の暖かい地域原産のサトウキビがあります。砂糖の種類は、作り方により、こちらも大きく二つに分かれ、分蜜糖(ぶんみつとう)と含蜜糖(がんみつとう)があります」

◎分蜜糖(原料の液から、ショ糖の結晶を精蜜と分離させたもの)

白ざら糖→ショ糖純度99%、結晶が大きく無色透明。ゼリー、果実酒などに使われる。
中ざら糖→ショ糖純度99%、カラメルのような風味。煮もの、料理のコクなどに使われる。
グラニュー糖→ショ糖純度99%、結晶が小さく溶けやすい。洋菓子、飲料などに使われる。
上白糖→ショ糖純度97%、日本特有、しっとり。調理、製菓、飲料すべてに使われる。
三温糖ショ糖純度95%、加熱を繰り返し独特の風味。煮もの、味噌料理などに使われる。
氷砂糖→ショ糖純度99%、グラニュー糖等をさらに再結晶化。果実酒などに使われる
粉砂糖→ショ糖純度99%、グラニュー糖等を粉砕しパウダー状にしたもの。洋菓子などに使われる。

◎含蜜糖(原料の液から、分離させずにそのまま煮沸濃縮したもの)

黒砂糖→ショ糖純度75~80%、濃厚な甘みとコク、独特な風味。黒みつにして和菓子に使われる。
和三盆→→ショ糖純度97%、口どけ、淡白な甘み、香り。高級和菓子材料に使われる

◎その他の甘味

■メープルシロップ
原材料:サトウカエデの樹液
「カルシウム、カリウムマグネシウム亜鉛などのミネラルが豊富で、63種類のポリフェノール が含まれ、抗酸化物質の宝庫。さらに糖を脂肪として身体に溜めにくいため低GI食品で、他の多くの砂糖と比べるとカロリーが低く、その差は100kcal以上あるため、ダイエットに効果的です。砂糖の代用となり和食を中心にお料理に活用できます。独特の風味を生かし、スイーツやドリンク、ヨーグルトなどにもおすすめです」

■蜂蜜
原材料:花の蜜(花蜜)
「純粋蜂蜜は抗菌・抗炎症作用を持ち、昔から細菌感染症口内炎などの治療に使用されてきました。低量ですが、様々なミネラルを含みます。蜂蜜も同じく料理やお菓子作りなど幅広く使えます」

■砂糖で老化が促進する?! 砂糖の美容効果

 それぞれ美容の観点からすれば、これらの砂糖には様々な効果が見込めるといわれている。

「精製されている砂糖である、白砂糖や三温糖などは、摂り方によっては老化を促進してしまいます。また、よく北地域原産の甜菜(てんさい)糖はカラダを温め、南地域原産のさとうきびはカラダを冷やすといわれていますが、これについて科学的根拠はありません。ただ、植物はその地域の体質に合ったものが採れやすいため、そのように扱っても良いでしょう。また、甜菜糖に含まれるオリゴ糖には、ビフィズス菌を増やす作用があるため、腸の働きを活性化してくれ、肌への良い影響も期待できます」

 今、多くの人が気になっていると思われる、血糖値が急激に上昇しにくいという観点からすれば、どの砂糖を選ぶのが良いのか?

「すべて糖質なので、当然のようにGI値が高く、糖化を起こし、老化を促進します。その中であえて選ぶとすれば“黒糖”“ココナッツシュガー”“メープルシロップ”の3つは、ミネラル分が豊富でGI値も比較的低めといわれているのでおすすめです」

■美容のための砂糖の選び方

★砂糖にも種類があるって知ってた?老化を防ぎ、美容に効く砂糖の選び方

 肥満や老化を予防し、美容を意識すると、普段のドリンク作りや料理、スイーツ作りの際には、どの砂糖を使えばいいのか? 諏訪さんは美容栄養学の見地からこう語る。

「和食では、料理の調味料として砂糖はよく使用しますよね。料理の目的にもよりますが、できれば、黒糖や甜菜糖、きび砂糖を使用すると、微量でもミネラルを摂取できますし、風味も豊かになります。ドリンクにするときは、メープルシロップオリゴ糖、最近注目の希少糖などもおすすめです。また羅漢果(らかんか)などの甘味料を使われるのも良いでしょう」

■希少糖
原材料:自然界に存在量が少ない単糖。D-プシコース、D-アロースなど

「希少糖含有シロップ(希少糖含有約14%)を一日40g(大さじ3)摂取を続けると、食後の血糖値上昇を緩やかにし、内臓脂肪の蓄積を抑える効果がある研究結果があります」

■ラカントS(砂糖代替甘味料)
原材料:羅漢果(中国広西省桂林で栽培)、エリスリトール

「エリスリトールは“糖アルコール”の一種で、摂取した90%以上が代謝されずに排泄されるゼロカロリーの糖質です。血糖値やインスリン分泌にも影響を及ぼさないこと、他の糖アルコールに比べて緩下(下痢)作用が低いことなどが特徴です。

 また、抗動脈硬化作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用、食後の血糖上昇抑制作用や抗糖尿病作用が見出され、生活習慣病の予防と治療にも役立つといわれています」

●ラカントSの上手な使い方
液状ラカント→和える、かける、漬ける 冷たいもの、溶けにくいもの、色をつけたくないもの。
顆粒ラカント→焼く、煮る、煮込む 煮物など加熱するもの、コクを出したいとき。

「ラカントSは、熱に強く、加熱しても甘さはそのままなので、料理やお菓子作り、飲み物など便利に使えます。照りがほしいときは、少量のみりんをプラスしましょう。ラカントSは保水力が弱いのでふっくらした焼き菓子を作るときは、砂糖と混ぜて使うのがコツです。ベーキングパウダーを使うのもおすすめですね」

 これらを参考に、砂糖を上手に選んで、ぜひ日々の料理やお菓子作り、そして美容やダイエットに役立てよう。