コンビニ

f:id:dream3631:20151010163430j:plainコンビニに行って健康になろう!

DATE : 2015.05.14


品数もサービスもますます進化を続けるコンビニエンスストア。実は今、ヘルシーな食生活もここで容易に手に入る。

コンビニエンスストアというと、ヘルシー志向の人たちからは毛嫌いされる存在だった。カロリーが高いものしかない、栄養が偏る、添加物が多そう……そんなイメージを持っている人がきっと多いはずだ。でも最近、“コンビニ”が健康志向に変化しつつあることをご存じだろうか。なかでも特に「健康」をキーワードに掲げているのが、ローソンだ。 
 
「2001年より、美と健康に関連する商品を中心に販売する“ナチュラルローソン”を展開してきました。そこで得た知識や経験を生かし、本来のローソンでも健康を気遣った商品の拡充を進めています。2013年にはキャッチコピーも『マチの健康ステーション』に変更しました」と言うのは、ローソン広報室の垣田望さん。 
 
今まで利便性が主体のコンビニだったが、女性ユーザーを意識して塩分を抑えたお弁当、ブランを使用して糖質を抑えたスナック菓子や、低糖質を意識して糖質量を表示したブランパンなど、イメージではなく具体的に健康に特化したアイテムも開発しているという。

「採用している素材も国産のものや旬のものを多く取り入れるように心がけています。コンビニではお弁当やスウィーツなどを買う方が多いと思いますが、カット野菜もオススメです。ミネラルバランスが整った土で栽培する中嶋農法を採用した野菜を使用しています。忙しいときには、こういったものでたっぷりと生野菜を摂っていただけたらと思っています」(垣田さん) 
 
ほかのコンビニでも、こだわり素材を取り入れる動きは多い。ファミリーマートでも、調剤薬局一体型店舗を展開し始めていて、コンビニで薬や健康アイテムが購入できるようになってきている。


「コンビニは想像以上にヘルシー志向に変わってきていると実感しています。私は、以前からコンビニ=不健康という考え方は古く、上手に使いこなせば逆に健康が手に入る場だと思っています。添加物を心配する方もいますが、最近は無添加なものも増え、素材表示やエネルギー表示をきちんとしているものが多いようです。私の専門は自律神経の研究ですが、自律神経の働きをいい状態に保つためには、一日3食、規則正しく食べる習慣を持つのが理想です。 
 
とはいえ、現代人は忙しい。残業や接待などが続けば、夜中にコンビニで翌日の朝食を購入することもあるでしょう。ですが、これは悪いことではありません。逆に、コンビニは不健康、と朝食を抜いたり、食事が偏ることのほうが自律神経を乱してしまうことが多いのです」と説明するのは、『コンビニへ「健康」を買いに行こう!』(主婦の友社刊)の著者でもある順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生。  
 
コンビニに入るとお弁当やスウィーツばかりに目がいきがちだが、品揃えが豊富なので広い視野を持ってセレクトするといい、と指摘する。

「コンビニ食=空腹を単に満たすもの、しかたないからコンビニ食、という思考でセレクトしようとすると、いい食材は目に入りません。広い視野で見ると、乳製品の種類も多く、さらに野菜をベースにしたお惣菜やとろろなど、水溶性と不溶性の両方の食物繊維も揃っています。乳製品や食物繊維は、自律神経に直結する腸の動きをよくする働きを持っています。 
 
また、おでんなどの温かい食材を年中購入できるのも利点です。普段買わないようなものにも目を向けて商品を見てみると、自分が不足している栄養素に気づきやすくなるはずです」 
 
セレクトポイントは、単品だけに頼らないこと。おにぎりだけ、サンドイッチだけでなく、食物繊維(野菜・フルーツ・海藻類など)やタンパク質(肉・魚・大豆など)などをプラスオンするといい。

「これはコンビニに限ったことではありませんが、出来合いの料理はどうしても炭水化物の比重が多く、タンパク質と食物繊維の量が不足しがちです。そのマイナス部分をプラスしてあげることで栄養バランスはかなりよくなります。 
 
例えば、タンパク質ならゆで卵や唐揚げ、ボイルチキンにサラダを添えたりするとお手軽ですね。食物繊維なら、海藻系のサラダを加えるだけで格段にバランスはよくなります。 
 
また、夕食などで食べるときはプラスチック容器からお皿に移し替えるだけで食事感が増し、満足度も高くなります。ちょっとしたコツで、日常生活に賢く取り入れることが大事なのです」