リンゴ健康術

f:id:dream3631:20151028172843j:plain筋力も代謝もUP! 知って得するりんご健康術


 秋に旬を迎える果物はたくさんありますが、りんごもそのひとつ。年中出回ってはいるものの、この時期は特にたくさんの品種が店頭に並び、それぞれの味の特徴が生かされた商品も見られますね。

【詳細画像または表】

 そんなりんごには「りんごポリフェノール」という独自の成分が含まれています。そしてこの成分が、筋力アップや体脂肪減に効果的であることが近年の研究で明らかになっているのです。

■ りんごポリフェノールとは何者? 

 冬に向かって日に日に気温が下がると、ただでさえ筋肉が硬くなりがちです。さらに、長時間のデスクワークで座っていることが多い場合は、筋肉の硬直が顕著になってしまいます。

 こうなってくると、少し階段を登っただけで息切れしたり、肩こり・腰痛が起こったり、お腹や腕周り、太もも辺りに体脂肪がついたり……。それだけではなく、血管内に脂肪の塊(血栓)ができてしまうと、動脈硬化や高血圧、さらには脳梗塞といった生活習慣病リスクも高まります。

 生活習慣病は(文字通りですが)日々の食事や運動量など生活習慣のバランスが悪くなると罹患率が上がります。ですが、運動や食事にきちんと気を配る余裕などない人が多いのも事実。そんな方にこそ、りんごをうまく活用していただきたいのです。

 りんごポリフェノールとは、数千種あるポリフェノールの中でも特にりんごに多く含まれる「プロシアニジン」「フラボノイド」「カテキン」「フェノールカルボン」などを指します。そして今回注目したいのは、りんごポリフェノール全体の65%を占めるプロシアニジンです。

 老化やがん、メタボなど生活習慣病の原因のひとつは、体内の細胞の「酸化」にあります。プロシアニジンには強力な抗酸化作用があるため、悪さをする酸化物質から身を守る役目を果たします。

 軽度肥満の被験者に12週間りんごポリフェノールを摂り続けてもらった調査では、摂っていない人よりもCTで見た内臓脂肪面積が平均16平方センチメートル減ったという報告があります。またラットを使った動物実験では、りんごポリフェノールを摂取させ続けることによる筋力アップ、脂肪代謝力アップの効果も認められているのです。

■ 取り入れやすいアイテムは? 

 りんごまるごと1個を毎日食べ続けるのは難しいかもしれませんが、コンビニアイテムを利用すれば、少しずつ取り入れられそうです。

〈みわ子流、りんごポリフェノール摂取のためのコンビニアイテム! 〉
●お惣菜、食事類
・ポテトサラダ、レトルトカレー
意外かもしれませんが、レトルトカレーの「甘口」タイプにはりんごが入っていることが多いので、成分表をチェックしてみてください。煮込んで溶けていますが、りんごポリフェノールはしみ込んでいるでしょう。
●スイーツ類
・ゴロっとりんごパイ、焼きりんご × パンケーキ、りんごデニッシュ、りんごのタルト、りんご × カスタード
りんごは加熱調理すると食物繊維が増えるという特徴もあります。ただ、甘煮のりんごを使ったメニューは糖分に気をつけつついただきましょう。
●ゼリー、ヨーグルト類
・りんご果肉入りヨーグルト、果汁100%りんごゼリー
果肉がそのまま入ったヨーグルトは、腸のお掃除にもピッタリ。りんごゼリーは果汁100%のものや、果肉が入ったもの、寒天ゼリータイプも探せるでしょう。
●おやつ類
・りんご100%グミ、ドライりんご
レジ脇や、おつまみコーナーなどでも見かけます。デスクワークしながらいただけるのが便利ですね。
●生りんご類
・カットフルーツ、はちみつ × 生りんご
店によってはりんごそのものを買えるので、丸かじりができる環境があればトライしてみてください。袋入りのカットフルーツは、旬の今なら皮付きの国産のものも見つかります。はちみつ入りのカットりんごなら、ミネラルも一緒に摂れるでしょう。
●飲料系
・100%りんごジュース、低圧縮タイプのりんごジュース
各メーカーで使っている品種が違うので、お気に入りのりんごジュースを探してみましょう。またお値段がやや高めですが、生絞りに近い低圧縮タイプのりんごジュースも登場しています。

 ちなみに、りんご栽培の歴史は4000年もあり、古来から人々の健康を管理してくれる果物だったのでしょう。手に入りやすい食材で生活習慣病の予防ができるなら、忙しい方でも続けやすいですね!